要約:人間いつ死ぬかわからない。今の1分1秒に大変な価値があると自覚して生きていこう。
本文:
タイトルは「明日があるさ」という昔の流行歌へのアンチテーゼとして設定してみた。
今書いてみて思ったが、この「明日があるさ」という言葉も、「絶対に明日はある。明日は来る。これは100%確実だ!!」とまでは言い切っていないと思った。
まあ、明日はたぶん来るからいいんじゃないか。
これまで地球が自転を開始してからというもの、何十億年も変わらず続いてきた、「明日が来る」という営み。
まあ、多分明日は来るのだろう。くらいにしか言えない。
明日が来るというのは、確実に決まった未来でも何でもないからだ。
明日が来るかどうかは、確率の問題でしかない。
来年、2023年も、人類は生存しているだろうか?
まあ99%生存しているだろう。それでも絶対に、100%とは言い切れない。
かつて恐竜は巨大隕石の衝突によって滅んだという。
そういうことがあってもおかしくはない。
もっとも、地球に接近する隕石はNASAが四六時中監視しているはずだから、映画アルマゲドンのように地球滅亡を未然に食い止める・・・!!こともあるかも知れない。
しかしそれもやはり確率でしかない。
もっと端的に言うと、私の命は明日あるだろうか?
私が今日死ねば、明日は永久に見れない。
見れないということは、ないのと同じことだ。
物理現象としての、地球の自転による「明日が来る」という事実はあるにせよ、観測者である私自身が滅したら、それは全く観測されなくなる。
この場合、私にとっての明日は消滅するわけだ。
つまりは本質的な意味で来年、どころか明日の自分の命があるかどうかなんて誰にもわからんのである。
11年前、東日本大震災で多くの人命が失われた。
その人達は、まさか今日死ぬことになると思って、その日の活動を開始しただろうか?
今の私と同じく、「明日があるさ」と思いながら生きていたのではないか。
そう、命は突然、終わることがあるのである。
何もそんな大災害に見舞われることだけの話ではない。
日本では毎年何人死亡していると思うだろうか?
ヒント:
年間の交通事故死亡者数は2,839人(2020年)
東日本大震災による死者数は約16,000人。
年間の自殺者は約34,000人(2021年)
長崎原爆による死者数は約74,000人。
広島原爆による死者数は、約14万人。
とすると、30万人?
50万人?
100万人?
答えは
・・・
2020年に日本で死亡した人数は、1,384,544人である。(厚生労働省人口動態統計速報値)
138万人!!
これだけの数の人間が、日本だけで、毎年死んでいるのである!!
これは、月に直すと115,000人。毎月、原爆一発に匹敵する人数が死んでいる。
週に直すと26,000人。何と、東日本大震災の犠牲者数を遥かに上回る人数が毎週死んでいる計算になるのだ。
1日当たりに直すと3,780人。年間の交通事故死亡者数より多くの人が毎日、死んでいる。
このように、死は遠い未来の話ではなく、ごくありふれた日常であるといえる。
であるとすれば、「まあ平均寿命の80歳くらいまでは余裕で生きるっしょ」とたかを括って生きるのも良いが、いつ死ぬかわからんこの命、一瞬たりとも無駄にはできん!!と捉えた方がむしろ充実感のある人生が送れるのではあるまいか。
初稿220126
投稿220311
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