「商品を売るな、目的を売れ」
なかなか、刺さる言葉だ。
客はドリルを買いに来たのではない。『木に開いた穴』を買いに来たのだ。
歯医者を訪れる患者は、何もあの「チュイーン」というけたたましい音とともに自分の歯を削られたくて行くのではない。
兎にも角にも、この歯の激痛を鎮めてもらいたくてあの拷問に耐えるわけだ。
近所のスーパーを訪れる客は、もういい加減あの買い物カゴを引っ提げて広い店内を歩き回り、商品探しをしなければならない現状に慣れ切ってしまい、よもやこれを凌駕するショッピングの形態はなかろうと思いながら買い物をしている。まあ、アマゾンをポチッと押すのもラクっちゃラクだけど、何せ遅い。こっちゃ今すぐ欲しいねん。だったらさっさと自分で市場に買いに来た方が早いというものだ。もっともこういう考えの人は、ネットで注文してから60分でお届けしますみたいなサービスが登場して、みんな使い始めて好評を博してテレビなんかでもてはやし始めると、「アラ!いいわね!」とばかりに一斉に鞍替えし、近所のスーパーは軒並み潰れるという憂き目に遭うのでる。
ドラゴンボールを7つ集める者は、何もあの玉が欲しくて危険な旅に出ているのではない。神龍に願いを叶えてもらいたいという目的を達成するために必要だから、集めているのである。

つまり客は、本質的には「目的」を買っているのであり、マーケターはここを最も理解する必要がある。
とすれば、我がブルーベリー農園、ログハウスイベント会場に足を運んでくれるお客様は何を求めているのだろうか?
単に「ブルーベリー」という商品、すなわち物品をそのまま物品として手に入れることを求めて来たのではないことは明白だ。
物体だけが欲しいのであれば、お近くのスーパーでいくらでももっと安い冷凍ブルーベリーが手に入るではないか。
・旬の果実を摘み取って、木成り完熟果実を存分に味わいたい!
・何か初夏の手軽に味わえる味覚とアウトドアレジャーが楽しめる場所に行きたい!
・ログハウス?薪ストーブ?何か知らんけど興味ある!楽しそう!何か楽しそうなイベントあったら行きたい!
・最近流行りのキャンプだとかBBQだとか、やりたいけどガチのやつはイマイチ敷居が高いんだよな。ログハウスで寝泊まりできるならお手軽じゃない?
・観光農園やってる人ってもはや農家っていうかサービス業だよね。
・いや別にログハウスとか興味ないし。料理教室やってるっていうから来てみたけど、ログハウスって初めて入ったかも。めっちゃ木のいい香りがする〜。これ好きになっちゃったかも。
・・・的な。
これらはあくまで私の現段階における妄想に過ぎないが、おそらく多くの人が求めているレジャーに対する見方とそう的外れではなかろう。
それでも、世の中には多種多様な人がいる。どうしたらそれらの人の目的を達成し得る価値を提供できるかを考えていかなくてはならない。
これもさらに実際に色々な人から意見を伺うことで、より顧客視点に立った経営戦略を練ることができるだろう。

初稿220515
投稿220516
今日のひとこと

◆◆◆フッター(定型文)◆◆◆
出来事は全て完璧なタイミングで、完璧な形で起きる。人生にとって必ず何かの意味がある。
私は、楽しいことしかしない。楽しいことにみんなを巻き込み、みんなと一緒に人生を楽しむ。
私は全ての人を潜在的顧客として丁重に扱う。いつの日か、私のブルーベリー農園に訪れてくれる大切な顧客になるかも知れないのだから。
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