要約:退職当日の挨拶、スピーチを考える
本文:
雨降りである。
退職前夜である。
2022(令和4)年6月6日、いよいよ最終出社日となる。
6月6日と聞くと、6月6日に雨ザーザー、というフレーズを思い出す。
何かの絵描き歌の歌詞だった記憶はあるが、その絵描き歌の全体は思い出せない。
なので、ユーチューブでググってみる。
「かわいいコックさん」という動画が出て来た。
こんなのだったかいな、という若干の違和感。
いや、多分そうなのだ。
私の記憶から完全に消え去っているだけだ。
ただその一節の「6月6日に雨ザーザー」というフレーズだけを記憶していた。
そして、まさに明日がその6月6日。
天気予報によると、雨ザーザー100%とのことである。
まあ、絵描き歌のとおりなのである。
だからといってどうということはない。
いや、それは嘘だ。
私の最終出社日くらい、晴れてくれよ、というのが本音だったりする。
せめて最後の日くらい、門出の祝いでピッカーンと晴れてくれたっていいじゃない。
まあ、最後はスーツとネクタイでビシッとキメて行くことになっている。
最高気温は21℃。
蒸し暑いより、雨で少々肌寒いくらいが丁度いいではないか。
このように、人間はともすると単なる自然現象に何か意味があるのではないかと色々勘ぐってみたがる習性があるものだが、そのことを自覚し、事実と解釈を分けて考えると制限的な信念、観念に基づく行動が修正できる、というのが私の信頼するメンターからの受け売りである。
さて本題。
恐らく退職当日に発言が求められるシーンはいくつかある中でも次の3種類に分類することができるだろう。
1. 職場での朝一の挨拶(一対一)
2. 辞令公布式での社長をはじめとした、会社内のいくつかの部署での挨拶回り(基本一対一)
3. 退勤直前の多人数向けスピーチ(一対多人数)
このそれぞれに、前もってしゃべる内容を考えておくというのが本記事の趣旨である。
1. 職場での朝一の挨拶(一対一)
朝一、まずは部長、課長の席の前へ。
「おはようございます。今日が最終勤務日となりました。9時には社長室で辞令交付式がある予定です。その後、社内各部署で挨拶回り、デスク周りの最終的な片付け等をします。よろしくお願いします。」
2. 辞令公布式での社長をはじめとした、会社内のいくつかの部署での挨拶回り(基本一対一)
「入社以来、色々お世話になり、ありがとうございました。(相手に応じて個別具体の思い出エピソードなどを軽く挟む)ご指導いただきましたことを忘れずに、これからも精進して参りますので、お忙しいとは思いますが、どうぞお体を大切にしてください。長い間ありがとうございました!!」
3. 退勤直前の多人数向けスピーチ(一対多人数)
皆さま、本日はこのような会を開いていただき、あたたかく見送っていただけることを大変感謝しています。
思えば2002年、平成14年の春に、私はこの会社の庭の桜の木を見ていました。
それから20年、さまざまな職場を経験させてもらい、多くの方々に教えを受け、共に笑い、そして時には苦しい経験もしてきました。
そんな一つ一つの出来事も、今こうして振り返ればどれも懐かしい思い出です。
私は退職後、大山に移住して農業を営もうと思っています。ただの農業ではなくて、お客さんに来てもらって摘み取り体験をしていただく、体験型の観光農園にしたいと考えております。私が長らく計画し、実現を心待ちにしている人生の夢です。
その夢を実現するべく、こうして20年の会社員生活に終止符を打って、退職することを決意しました。
関係する皆様方には、わがままを言ってしまい、ご迷惑、ご心配をお掛けしましたことを、この場を借りて深くお詫びいたします。誠に申し訳ございません。
ただ、こうして多くの皆様に見送られる立場となった以上、あとはやるだけです。
覚悟はできています。
必ずや、私は多くの皆様にとって憩いの場、楽しみを共有できる場を作っていきます。
時期が来ましたら、地元のテレビ局や新聞社などの各種メディアにも掛け合って、大々的に開園を告知したいと考えています。
もし、そうした情報が目に留まりましたら、あの山本がついに農園を完成させたか、と一瞬、心に思い起こしていただければ、これほどうれしいことはありません。
そして、気が向いたらぜひ足をお運びください。
ご安心ください、そんなに遠くではありません。
大山なんて、鳥取県民にとっては庭みたいなものじゃありませんか(一同爆笑)。
まだまだお話ししたいことは尽きませんが、時間の都合もありますので雑駁ではありますがこれをもって私の退職のご挨拶、お礼の言葉とさせていただきます。
また皆様とお話しできる日を楽しみにしています。
皆さま、くれぐれもお体を大事になさってください。
今まで長い間、ありがとうございました!!
Fin.
初稿220125
投稿220606
今日のひとこと
◆◆◆フッター(定型文)◆◆◆
出来事は全て完璧なタイミングで、完璧な形で起きる。人生にとって必ず何かの意味がある。
私は、楽しいことしかしない。楽しいことにみんなを巻き込み、みんなと一緒に人生を楽しむ。
私は全ての人を潜在的顧客として丁重に扱う。いつの日か、私のブルーベリー農園に訪れてくれる大切な顧客になるかも知れないのだから。
◆山本星海SNS
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