要約:自己実現欲求で行動するためには、まず基礎的な欲求が順々に満たされていなくてはならない。
本文:
欲求五段階説
根源的欲求である、生存欲求が満たされなければ人は安全も顧みずその欲求を満たすための行動をとる。
例えば、飢え死にしそうな人は命の危険を冒してでも、崖に生えている木の実を取りに行こうとするだろう。
より長く生きたいというのが、生物の持つ最も基礎的かつ本能的な欲求である。
死にたくない。
マズローの欲求五段階説におけるすべての欲求はこの一点、死からなるべく遠ざかり、より確実に長く生き続けるためには?ということを模索、追求する中で順次、次の段階のものが生まれたのである。
生存欲求が満たされると人はその次なる段階の欲求として安全、安心感を得ようとする。
これを先の例で言うと、空腹が満たされた人はわざわざ危険を冒してまで食べ物を取りに行こうとはしないだろう、ということである。
安心感を得た者は、さらにその上の社会的欲求、つながり、所属、仲間意識を求めるようになる。
群れを作るとより一層安全になる。野生動物も群れの中にいると襲われにくくなる。
承認欲求とはつまり褒め称えられること、実績が認められること、充実感が得られることを求める欲求である。
これらすべて包括的に与えることができるのが・・・
上司のお墨付きである!!(会社組織の場合)
上司が部下を認める、励ます、部下の責任を取る覚悟を明確にすると、安全欲求が満たされ、承認欲求のいずれも満たされるから、部下は行動に移せるのだ!!
会社組織というのは、これら五段階の人間欲求の全てを満たす場所でなければならない。
この欲求が満たされない場であるならば、社員は安心して働くことができないだろう。
社員の抱く不満も、紐解いていくとこれらの欲求のいずれかを満たしていないという所に行き着くのだ。
生存欲求=給料は満足に払われているか?
安全欲求、安心感は満たされているか?
自分を出していくと否定されるような社風の場合、過度に自分を抑え込む仮面をつけながら過ごさなければならないので、それが大きなプレッシャー、ストレスの元になる。
他者から否定されないという安心感。これがあれば自分が出せる。
自分を出せば他者と繋がれる。
これは会社の社風といった外的要因の重要性もさることながら、個々の社員自身、自分自身の受け止め方によるところも大きい。
自分自身で安心を感じる。
大丈夫だよ。
もっと最低最悪の状態に比べればマシだよ。
どうってことない。
社会的欲求は満たされているか。
所属感、一体感はあるか。チーム連携はとれているか。
人とのつながりを感じられる。仲間意識があるか。分かり合えるか。仲良くできるか。
承認欲求は満たされているか。
かといって、むやみやたらと承認すればいいというものではない。
各人の経験、スキルに見合ったタスクが振り分けられているか?
自己認識に合う形での適切な評価がなされているか?
自己受容できているか。自分で自分を認めること。
これら全てが満たされてこそ、最後の段階である・・・
自己実現欲求=行動したい欲求
が生じるのである。
新しい行動をするためには、まず欲求が起きることが不可欠である。
それがないということは、つまり消極的なのは、それ以前の段階で何かが満たされていないのである。
行動できないということは、自己実現欲求以前のどこかの段階の欲求が満たされていないということである!!
例えば、新たな事業を始めようにも、お金の心配があると安全欲求、生存欲求が優先され、自己実現欲求が出てくるどころではないのだ。
これらの欲求が順々に満たされてこそ、新しいことへの挑戦意欲が湧いてくるものである。
生存欲求という最も基礎的な欲求は当然のように満たされていなければならない。
やる気というのは心の持ちようであり、当人がどう感じているかが重要である。
安心感、連帯感、自己重要感つまり充実感である。
上司に褒められると部下はまず安心する。
自信がつく。
自信が持てなければ行動できない。
自信のあることはどんどん実行できる。
自己実現のためには行動が必要である。
行動しなければ自己実現もできない。
経験、ということを分析すると、実行履歴である。
実行して結果が出る。するとそれが自信になる。次につながる。だから経験が豊富な人はそれだけ自信がある。
生きれているか。一応、生きれている。息が出来ている。
ではそれでいいのか?
何かつまらない。
ただ生きるだけって、死んでるのとあまり変わらない。
何か新しいことがしたい。それが実現欲求。
とりあえず満たされているとそれだけでは満足できなくなる。
だから行動したくなる。
行動して変わりたくなる。
【編集後記】
自己啓発に明け暮れていた時期の、断片的なメモを元に文章化してみたが、話者の話があちこちに飛びまくるのでまとめるのが難しいなあと思っていた事を思い出した。
だから、アウトプットが大事なのだ。
結構他人は、テキトーに喋っている。もしかするとそれは当人にとっては素晴らしくまとまっているのかも知れない。
それどころか、世間的にみてもまとめられていると評されていることもあるのかも知れない。
だがそんなことは自分には関係ないのだ!
自分にとって分かりにくければ、それは自分にとってまとまっているとは言えないのだ。
大事なのは、自分が理解することだ。
自分が理解しやすいように、まとめ直してやる必要があるのだ。
あくまで自分本位に考え、行動する。
その結果、誰か他人にもそれが伝われば、それでいいじゃないか。
初稿191102
投稿220825
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