今、電車に乗っている。(実際この文章は2021年11月7日、電車に揺られながらスマホをポチポチして打ったものである。)
何とも、昭和な乗り物だなぁとつくづく思う。
いずれあと十数年後には、恐らく次世代の移動手段に取って変わられる日が来るだろう。
それがどのようなものかは私には分からない。
10年というのは、新技術が生まれてくる節目の年だそうだ。2020年に5G、2010年に4G、2000年に3G、1990年に2G?
5Gから遡って3Gまでは何となく分かるが、2Gというのが何なのか今ひとつよくわからない。気になる人は各自でググっていただくとして、とにかくざっくりした新技術誕生のタイムスパンのイメージは10年毎なのだ。
さて今でこそ電車に乗ると周りの誰もが思い思いのスマートフォンを持ち、メールをしたりラインをしたり、カメラ機能で写真を撮ったり、はたまたゲームに夢中になったりと、スマホを使いこなしているように見える。
見える、などと言うのは、彼らが使いこなしていると言えるほどのレベルかどうかはさておいて、という意味であって、ともかく猫も杓子もスマホを持っているのが現代だ。
しかし果たして2010年に、まさかここまでスマホが人口に膾炙すると予想できていた人がいるだろうか。
私などは、かのスティーブ・ジョブズが手に持ってクルクルっと回すたびに画面が向きに応じて滑らかに切り替わるさまをコマーシャルでアピールしていた初代iPadからの愛好者であるが、私がiPadを手にした当初はまだ誰も周りでタブレットなどこれ見よがしに持ち歩いている人など見かけなかった。(だからこそ俺は周囲の有象無象とは一味違うのだ、という変態気質保持者特有のナルシシズムというか優越感に一人静かに浸るため、そうした最新ガジェットを買い求めるのである。)
多分、私の生活圏がド田舎であるという点も考慮すべきであるようには思う。
要するに、我々庶民には、凡人風情には、10年先の社会情勢など推測できようはずもないのだ。
しかし、スティーブ・ジョブズにははっきりと見えていたはずだ。
この、誰もがスマートフォンを持ち、それぞれが社会に張り巡らされたコンピュータ・ネットワーク・システムに接続してありとあらゆる情報伝達、相互交換をしている未来の姿が。
だからこそ彼はiPadやiPhoneの開発に心血を注いだに違いない。彼は、自らが思い描いた未来の世界を実現するために日夜努力し、ついにその夢を実現したのだ。
現代においても、時代の最先端をリードする超絶に頭のいい人達が、我ら一般庶民にも分かりやすく未来予想図を描いてくれているのだ。
その見立てを信じて動くか一笑に付して動こうとしないかは各自の判断だが、私は明るくて楽しくて夢のある未来予想図が現実のものとなることを期待しつつ、変容著しい現代社会にマッチした自分の事業というものを展開していきたい。
211109
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