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#0363 徹夜アジ釣り記録その3

釣り

2022104日火曜日

アジは御前様を回ってもずっと釣れ続けたが、イマイチサイズが小さいという話の流れから続き。

手釣りペットボトル糸巻き仕掛けは、仕掛け回収の最中の操作ミスで糸絡みが発生し、かなり重症だったためその場で直すことを諦め、家に帰ってから直すこととして撤収した。

手釣りラインに関しては絡み軽減のために、最低ナイロン6号以上の太い糸を使うべし。

その代わりに電気ウキを使ったアジエサ沖流し釣り仕掛けを導入決定。

これは去る2002929日に境水道で同様の仕掛けを用いて67.5cmのスズキを仕留めたのと同じ仕掛けである。

ウキは昭和レトロ感たっぷりの「サーフライト」黄色。使用する電池は単3形。

もうそれだけでこのウキの自重はかなりのものだ。その割にオモリ負荷は0.5号までと心許ない。まあアジを自然に流すだけなら十分使えるウキなのである。

ウキ下をとりあえず2ヒロ(約3m)に固定してブン投げる。30mほど沖に着水。

このウキのの昭和レトロだという所以の一つが、金具の接触不良で光が点いたり点かなかったりするという点だ(もしかすると単に金具の当たり具合をピンセットで調整すれば直るのかも知れないが)。昭和の家電は調子が悪い時は叩くと直る。こいつもまさに同じようで、消えていても叩くと光り出す場合もある。まあ、いいじゃない。

仕掛けをブン投げたはいいが、着水の衝撃で消灯することもしばしば。

その場合は強く竿をあおってショックを与えてやると点灯することがある。

たまに着水のショックで点灯すると、「よっしゃラッキー!!」と、もはやそれだけで感動してしまうのである。

電気ウキを眺めながら、サビキも同時に操作する。しかし大アジが釣れないので段々と飽きて来る。サビキを足元にぶら下げたまま、流し釣りのウキを見つめていると、時折サビキに小アジがかかって竿がしなったりする。

沖の方には、潮の流れがあるようだ。ウキの光がゆっくりと西から東に流れていくのでそれとわかる。

ゆえに、あまりにも長時間放置し過ぎると、あらぬ所まで仕掛けが流されてしまうので、適当な所で投げ直す必要があるのだ。

ある時、そろそろ投げ直すかとリールを巻くが、やたらと軽い。そのままリールを巻き続けると、無抵抗のリール糸の端がスルスルとガイドを通って手元まで巻き取られてしまった。

リールの糸の先端は、鋭利な刃物で切られたかのように切断されていた。そのすぐ上には、ウキ止め糸があった。

つまり、結び目でもないところから、突然道糸が切れてしまったのだ。

全く原因不明である。

投げた際にブチっと切れてウキだけが飛んで行ったという感覚もなかった。

今の今まで、ウキはちゃんとつながっているものと思い込んでいただけに、衝撃が大きかった。

というのも、ウキは見えるのだ。

ウキの光が、闇夜の30m沖合に。

もはや、なすすべがなかった。

観念した私は、今度はブッ込み式のノマセ仕掛けをセットした。その後、ルアーロッドにメタルジグを取り付けて、ダメ元でウキの救出作戦を開始した。

もしかすると、ウキの下に繋がっている糸にジグのトリプルフックが引っ掛かって、ウキが回収できるミラクルがあるのかも知れなかった。

夢中で、海面に浮かぶサーフライトの光目掛けてメタルジグを投げる。

飛距離はそこそこ出ている筈だが、暗くて遠いため着水点がよく見えない。投げたら巻き、投げたら巻きを繰り返す。

これで万一回収できたら、それこそ奇跡だ。その奇跡も、私が何かアクションを起こさなければ、その結果としてしか起こり得ない。

時刻ははっきりと覚えていないが、多分午前2時とか3時くらいだ。停泊中の船は一晩中明かりを点け続けている。その明かりに照らされた海面上で、サゴシと思われる魚がバシャバシャ水飛沫を上げている。ジグを引いているからには、あわよくば何か釣れてしまうかも知れない。そんなことを思いながらも色々なミラクルの可能性を想定していた。

ところで、そもそもあのウキの下に、仕掛けはあるのか?

考えてみれば、道糸はウキ止めの下から切れていたのだ。

すなわち、そこから下のウキをつなぐサルカンは、無抵抗でスルスルとハリスから抜けて、ウキ単体だけが海面にプカプカ浮いている状態なのではないか?

つまり、仕掛けは既に海の底だ。

となると、ウキ回収はもはや絶望的だった。

よもや、投げたジグのフックがウキのサルカンの輪にハマる確率など、ないようなものだ。

終わった。

さらば昭和レトロの電気ウキよ。

サーフライトの光は、いつまでも釣り座から見えていた。

潮の流れに乗ってか、風に吹かれてか、どんどん東の方面に流されていく。

もはや、なすすべもなかった。

海面ゴミを、そして海底には長いハリスと仕掛けを投棄してしまい、申し訳ありません!地球さん、伏してお詫びします。

と、そうこうしているうちについに東の空が明るくなり始めた。

夜明けである。最近は日の出時間も遅くなり、朝の5時といってもまだ暗闇だ。しかし、徐々に曙光が東の空を染めつつあった。

昨日の17時から釣りを始めて以降、既に12時間も経過している。

魚入れの衣装ケースも魚密度が高くなり過ぎて、定期的に魚をクーラーボックスに移している。生きの良いアジをクーラーボックス内の袋に入れて上からペットボトル氷を置く。

蓋を閉めてクーラーボックスの上に座っていると、尻の下からアジがバタつく音が聞こえる。そしてやがて、その音もしなくなる。

明け方、ひときわ大きいアタリがサビキの電気ウキに出る。ウキが一気に海中に引きずり込まれるのだ。

アワセると、上がってきたのは大アジ。15cmは超えているだろうか。でかくて重さもある。引き味も抜群。やはり朝マヅメは最高である。

夜が明けて、ヘッドライトもいらなくなった。時刻は6時頃。

またも、底近くを流していたサビキに重厚なアタリが。

アワセると、先程の大アジよりもさらに重量感がある。海中を、えらく薄っぺらい魚がヒラヒラと泳ぎ、銀色にきらめいているのがわかる。

抜き上げてみると、コノシロだった。大きさは20cm以上ある。しかも3匹も釣れた。ウロコがすごい。衣装ケース水槽に入れるとかなりの存在感。でもあまり引きはなく、ただ重いだけ。釣り味はあまり大したことない。できれば大アジか、ボラとかなら結構引きも強くて面白いのだが。

6時半、いよいよエサが尽きる。最後の最後で水を多めに入れてビチャビチャ状態のコマセを少量カゴに入れるなど節約を試みる。だが疲労もすごい。さっさと切り上げて早く家に帰りたい。

と、そこへきて突然、ブン投げていたノマセ釣りの投げ竿が振動している!!何事かと上げてみると、エサのアジが無惨にも大きく抉られていた。

腹の部分と内臓がごっそりと欠落し、アジは事切れていた。一体犯人は何者だったのか?アワセが早過ぎたのかも知れない。これはリベンジマッチをしなければなるまい。

終了!朝マヅメだがもう帰るのだ。エサも最後、全部バラ撒いた。小魚達よ、これを食って大きくなるがいい。

片付けをして帰る。魚達は、元気な奴も構わず全部袋に入れてクーラーボックスに詰める。クーラーボックスはものすごい重量である。

7時過ぎ、自宅へと帰還。

帰ってから仕掛け類を水洗いし、アジ達をさばく。大きいやつは生のまま魚トレーへ。小さいやつは2枚に下ろして魚干しカゴへ。

コノシロはウロコが凄くて、小骨も多い魚だ。東京あたりでは、コハダといって寿司ネタにもなる魚のようだ。

ぐはあ。疲れがどっと噴き出してきた。釣り道具に囲まれながら爆睡。1時間ほどで目を覚まし、魚捌きの続きをやる。我ながら、よくやるもんだ。

午後に入り、ようやく全ての魚を捌き終わった。いちいち数えてはいないが、50匹か60匹くらい釣ったのではないか。

釣りは準備からお片付けまで。本日の徹夜釣行、これにて一件落着である。

初稿221005

投稿221006

連続ブログ更新記録350日達成!(2021.10.222022.10.6
脱サラ122日目(2022.6.7〜)

今日のひとこと

命あったらまた次お会いしましょう。

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