◆ここで辞められたら困る!
- ではいつならいいのか。どうせ定年までがんばれとか言う気だろう。冗談ではない。
- 今しか辞めるタイミングはない。後になればなるほど転職はきつくなる一方。
- 体力、気力ともに最も充実している今が絶好にして最後のチャンス。
- 私のこれからの人生で一番若いのは今だ。
◆何が不満か知らないが、こんな安定した給料と身分を手放すなんてどうかしている。転職は思いとどまれ。
- 不満があるから辞めるのではない。皆さんには大変、感謝している。私がここまで来れたのも、ひとえに皆さんのおかげである。
- 転職はするなと言われるが、毎年の人事異動は転職のようなものではないか。個人からしてみたら。
- 一部の例外を除いて、基本的に自分の希望する仕事に就けるとは限らない。配属先は、会社都合で一方的に決定されるものだ。
- 私は今の職場でもう丸4年。いつ異動を命じられてもおかしくない頃合いだ。
- どうせ転職するなら、自ら希望する職種に転職する方がいいと思った。
- 去年もその前の年も、近年立て続けに若い者が辞めていっただろう。退職者が続出する職場とはつまり、そういう職場なのだよ。これからも辞める若者は増え続けるだろう。むしろ退職者が出るのは当たり前くらいに思っておかなければこの先しんどいだろうな。
◆今まで君の研修に時間と金を注ぎ込んできたのを忘れたのか?その恩に報いようという気持ちはないのか。
- 今まで様々な経験を積ませていただいたことは大変有り難く、感謝している。しかし、社員教育はある意味会社が当然行うべきものであり、その見返りに定年まで我慢して働けというのは筋違いである。
- 私はその恩義に対し、これまでの職務遂行に活かして十分とは言えないまでも私なりに精一杯お役に立てたと自負している。
- 私が最も考えるべきは会社の将来ではなく私個人の幸せだ。
◆転職後はどうするつもりなのか?
- 農業関係の職に就く予定である。
- (聞く耳を持たない人には、将来的にブルーベリー農園を開業したいとまで説明するのは時間の無駄。どうせ反対されるのがオチだからだ。聞かれたら最低限を答えるので十分。)
◆農業なんて収入が少ない。考え直した方がいい。
- それは昔ながらの農業のイメージだけで語ってはいないだろうか?
- 現在では、農業をより効率化する様々な手法、技術が確立している。
- 稼げていない農家ではなく、稼いでいる農家を見習う。
- 私は、農業でも十分稼いで行くことが可能だと確信している。
- もちろん、転職して数年は低収入にも耐えて地道に動くしかないのは覚悟の上だ。
- 自ら選んだやりがいのある仕事なのだから、絶対に続けていく自信はある。
◆農業を取り扱う部署もある。せめて、そこを経験してからにしたらどうだ?
- その部署がどんな仕事をしているか知らないが、おそらく私がやりたいと思う内容ではない。
- 私は植物を育てて作物を収穫するという、農業そのものに携わり、ゆくゆくは農園経営者になりたいのである。
- 有難いお申し出であるが謹んで辞退させていただく。
◆いやーやっぱり辞めるのやめて、残った方がいいよ。
- (少々キレ気味でもよし)あのね、辞めるのはあなたじゃないんですよ。私が辞めるんですよ。
- 別にあなたを納得させる必要はありません。
- 私が辞めたいから辞めるだけですから。
- 辞めるというのは労働者の当然の権利行使ですから。
211112
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