誰かから新しい考え方、方法、メソッドといったものを教えられたとき、それを素直に受け止められるだろうか。
素直に受け入れられるものもあれば、中には素直に受け取ることができず、反発したくなるようなものもあるだろう。
この場合、そのもの自体の是非はともかくとして、半ば無意識的にそれを拒む心が起きているかも知れない。そう、無意識的に、それに対する拒絶反応を覚えて、頑なに拒否してしまうのだ。
そしてその結果、せっかく教えてもらったそのメソッドを活用せずに、何か自分なりのやり方でやってしまうということがあるかも知れない。
それはそれでうまくいくのであればいいと思うのだが、それをする前に、まずは「型」を取り入れてみてからでも遅くはないだろう。
少なくとも、他人が教えようとしてくれていることは、それなりに体系化されており、それなりに実績があり、それなりの利用価値があるものであるはずだからだ(必ずしも全てがそうだとは言い切れないが)。
自分の中にある程度の基礎、型といったものがあれば、もちろんそれを使ったり、あるいは自分なりの工夫を加えて応用するのもいいだろう。
しかし、もし自分がその基礎的なやり方も型も知らず、ただただ気に入らないいという理由だけでそれを拒んでいるのだとしたら、それは知らず知らずのうちに自分の時間を大きく無駄にしているかも知れないという可能性に気付かなければならない。
なぜならば、基礎として確立されたメソッドというのは、基礎であるがゆえにあらゆるパターンに対応することまでは、できないだろう。ただその反面、多くの一般的な事象に対しては、それなりの確実性をもって対処できるとされているのが、いわゆる型というものなのだ。
先人が、その型を編み出すうえで、相当な回り道もあったであろう。あるいはその型を見出すために、様々な試行錯誤を繰り返してきたことも、想像に難くない。
だとすれば、たとえ完全な形ではなくとも、その原則的なメソッドがマスターできる型というものを、何も知らないうちから身につけることができるというのは、実にありがたい話ではないだろうか。
もちろんそれは万人に教えられるよう一般化されたものであって、あなた個人に完璧にフィットするものではないだろう。また、その時々の状況に応じて、原則とは違った対応を求められる場合もあるかも知れない。
そこは、まさに自分自身の力量で、臨機応変に変化させていけばいいのだ。
その応用ができるのも、まずは失敗を防げるというレベルの基礎が固められていればこそだ。
初稿221007
投稿221018
今日のひとこと
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