冷たい水はうまい!!と言ってグビグビ飲んでいるうちはいいが、ある程度まで飲んだら飲むこと自体が苦しみと化す。
どんなにうまい寿司だろうとも、次から次へとひっきりなしに出されたら、終いには腫れ物を見るかの如く寿司を遠ざけてしまう。
世の中寝ることこそが最大の幸福だという人に、いいから1週間ずっと寝ておけと言ったら、途中で我慢ならずに起き出して来るだろう。
お金を稼げば稼ぐほど、そのお金を失う苦しみが大きくなる。前よりも稼げなくなると、それだけで落ち込んでしまう。稼ぐ額が多ければ多いほどいいのだ!と思っていると、その額に程遠い時は何でもっと稼げないんだと苦しみ、稼ぎまくると今度は税金が気になってくる。
妬んでくる奴らも増えてくるし、たかってくる奴らまで現れてくるかも知れない。今まで親友だと思っていたあいつが、金に目が眩んで裏切ってきやがった!なんてことも、稼ぎが少ないうちは考えられなかった苦しみだ。
金ばっかり溜め込んだかと思えば、すぐさま肉体の老いが忍び寄ってくる。
若い時分は体は健康だが金が少ないので行動半径も狭いし知識、経験も少ないので思ったほど行動できない。
年を取ればある程度知識も経験も増えてはきており、そこそこ資産も蓄えているが、若い時ほどのバイタリティーはない。肉体も年々、衰えていくしやる気も徐々に消失していく。結果、老後にしっかりと使って遊ぼうと蓄えておいた財産も日の目を見ることなく使うこともないまま棺桶で添い寝することになる。
このように、物事はどんなに楽しいことでも、限界を超えると途端に塗炭の苦しみへと変貌するのだ。
(^^)/途端に塗炭の苦しみ・・・か。
( ´_ゝ`)高尚なギャグだな。
(^^)/なかなか通じんわ!
ところで、阿弥陀仏の極楽浄土というのがあるだろう。
かの釈迦が、この世の幸福は全て相対的で、幻に過ぎないことを徹見し、修行の末悟ったとされる、永遠の幸福の境地である。
よく思うのだが、例え永遠に幸福であるとされる阿弥陀仏の極楽浄土に行ったとて、その暮らしを延々と続けているうちに、それすらも段々と苦痛になってくるのではないか?
要するに、さすがにどっかで飽きるんじゃね?という素朴な疑問だ。
ちょっと想像してみよう。極楽とは、文字通り楽の極み。楽しかない世界。
永遠に尽きることのない、楽しみばかりが無限にあったとして、それすらも、いつしか飽きてしまう時は来ないのだろうか。
あー、来る日も来る日も楽なことばかり。幸せなのは幸せなんだが、なんかもう一つ物足りねえなあ。
( ´_ゝ`)果たして仏になってもなお、そんな人間っぽい「欲」があるのであろうか。
この世界には、「死ぬかも知れねえ」とか「失うかも知れねえ」といった、恐怖や欠乏の感情が微塵もないのだ。
あるようで無く、無いようでいて全てあるのだからな。
何がなくなるとか、自分から離れていくのだとか、そんなことは心配する必要がないのだ。
全てが満たされた世界。強いていうならば、極楽の世界には「苦しみ」がないのだ。うーむ、この極楽世界に来てはや2億年。「苦しみ」って何だっけ。実感とかもう忘れちゃったぜ。
さりとて一切皆苦の娑婆に出てくるのはもう懲り懲りだし。
それも、この不浄な人間の肉体を通して感じる下世話な一時の感情に過ぎないのであろうか。
実際、その永遠の幸福というのを享受するのは、この限りある肉体の人間としてではなく、永遠の生命としての成仏した私の魂だからだ。感じ方は全然違うのだろう。想像もつかない境地である。
しかし、考えてみれば釈迦は仏ながら、あのように汚れた、限りある人間の肉体を借りてわざわざ人間界に降り立ったのだ。それこそ、まさに人間を救わんがためだ。
まあ、言ってみれば仏には何だって出来るのだから、仏の知恵を潜在能力に秘めた、チート状態で地球上に生まれることくらい、造作もなくできるのであろう。
いくら阿弥陀仏が浄土を作って人間が来るのを待っていようとも、その存在と行き方を誰かが人間に教えてやらなくては、誰も辿り着きはできないのだ。
誰かが、なさねばならなかったのである。なかなか、過酷な修行の道である。それでも釈迦は、その一大事業をやってのけたのである。
精神世界で仏になりさえすれば、あとは永遠にその極楽世界を享受していても良かったのである。しかし釈迦の場合は、仏になれたからあとはなんでもいいや、とはならなかったのである。人間を、私の導きで救ってやろうと決意なさったのである。
そのご決断、ご努力がなければ、今日の私達が極楽浄土に生まれる術はなかったのである。
何とも、有難い話ではないか。
その阿弥陀仏が、人間よ、いいから私の用意した浄土に来なさい、仏にしてやるから、と手招きして下されている。
その浄土というものが、どんなところなのかはわからない。
人間の知恵で、わかるはずもないのだ。
ここは、阿弥陀仏を信じて、迷いなく成仏しようではないか。
初稿210709
投稿230125
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