楽しいこと。
いつまでも続けばいい、そう思っても、
そう思えば思うほどに、その楽しいひと時はあっという間に過ぎ去っていき、再び一人きりの静寂が訪れる。
苦しいこと。
嵐の夜に、冷たい雨に打たれながらただ一人森の中に立ち尽くしているかのよう。
このままだと私はどうにかなってしまう。
このまま私は死んでしまうのではないか。
そんな絶望感に打ちひしがれていても、
耐え忍んでいるうちに、いつの間にか嵐は過ぎ去っている。
少なくとも、今の私がこうして穏やかな環境で執筆できているということは、
その嵐は過ぎ去ったということだ。
少なくとも、今の私の目の前からは。
やまない嵐がないように、
穏やかな天気がいつまでも続くということもない。
若くてどこへでも歩いて行けるならば、喜びもあるだろう。
老いてどこへも行けなくなれば、苦しかろう。
ひとたび病に倒れれば、病が私を苦しめるだろう。
そして病が癒えれば、そのことを喜ぶだろう。
人が産まれたら、喜ぶ人達があるだろう。
人が死んだら、嘆き悲しむ人達があるだろう。
自分がもうじき死ぬことを悟ったら、悲しみが押し寄せてくるだろう。
私は、あらゆる楽しみも苦しみも続かないことを知っている。
ただ一つ、阿弥陀仏の救いに遇う喜びを除いては。
初稿220101
投稿220118
今日のひとこと
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