要約:私の人生を選び取っていくのは私自身である。切り札を隠し持ち、自分の意思を貫き通せ。
本文:
Cさんは、早々な私の退職については否定的なニュアンスだった。
だが、それが何だというのだ?
Cさんは私のメンターではあるが、何から何まで言うことに従うわけではない。
それに、まだCさんにも言っていない、秘密の状況というのもある。
実は秘密にしている収益源があるのだが、あえてその存在は伏せている。
それは私だけが把握していればいい話で、存在を公表するメリットはあまりないと判断している。
私の状況を全部把握しているのは私だけ。逆に言えば、それを知らないメンターは判断材料が不足する中で判断(仮説といってもいいだろう)をしているわけで、私としても言いなりにならず自分を通す隠れた武器になるのである。
「能ある鷹は爪を隠す」という言葉がある。私はこの言葉で「爪」を隠し持っているというわけだ。
そういう意味で、Cさんの意見は参考意見としては聞き入れるが、Cさんに判断を全面的に委任するわけではない。
結局のところ、私の人生の最終決定権者はこの私以外にあり得ない。
実際、H高校に行ったのも親のすすめ、他の候補を蹴って、今の会社に就職することにしたのも何となくサラリーマンになったら安定して給料ももらえるから、と思ったから。
決して、その仕事がやりたくて就職したのではない。
いずれも自分で判断して決断したわけだが、所詮その時の私はまだ高校生で、世間知らずだった。
でも、今は違う。
親とは違う、独自路線で物事を考えるようになった。
自分の仕事は、自分で決断したい。
全ては俺が決めることだ。
だからCさんには「退職交渉、もう始めました!」という、事後報告でもいいかなと思った。
だが、まだこれから色々とアドバイスを受けていく立場上、一応Cさんの意見はどうあれ、事前に退職交渉するのだという揺るぎない意思があることは示しておきたい。
コソコソしてどうする。いずれ皆が知ることだ。
いの一番に、私の決意表明をCさんにしよう。
はっきり言って、これ以上今の会社に勤め続けることは、自分の気持ちに嘘をついて生きるということに他ならないのだ!
やってもやってもあとからあとから次々と魑魅魍魎のように湧いてくる大量の仕事を毎日毎日バッサバッサと処理していき、処理できた仕事はできて当たり前だから何も言われない。できてない仕事についてだけ「なんでできてないんだちゃんとやれ」と叱られる。
言ってみれば私の日常はそんな感じである。当然、仕事をやってても全く面白くも何ともない。
潮時だ。
もう待ったなしだ。
20年勤めればもう充分じゃないか。
丁度いい区切りじゃないか。
今を逃すとより一層やりにくくなるだけだ!
考えてもみろ。同期入社した人達も、続々と係長に昇任している。
下手したら私も、係長職を拝命するかも知れない。
今ならまだ、一番下っ端の平社員だ。
大丈夫、私が抜けたことによる弊害なんて、優秀な私の後輩たちがうまく処理してくれる。
最初は色々とあるだろうが、1年もすれば、私なんて最初からいなかったかのように仕事なんて回っているはずだ。
あれ、山本?そんな奴いたっけな。
そう同僚たちが嘯(うそぶ)く日もそう遠くないのである。
退職すれば、バイトをしなければ自営業者だ。
自営業からの収入は、暫くはないかもね。
大丈夫。私は独身だ。
貯金もある。
親からも独立する。
安いアパートにも耐えます!!
粗食にだって耐えます!!
月10万円切り生活にチャレンジします!!
最低賃金のアルバイトだってします!!
とにかく大丈夫なんだ。
余計な心配は二の次だ。
退職さえしてしまえば!!
2022年の総力を結集して退職することだけにフルコミットしろ!!
退職さえ成功したら、今年はもう遊んで構わない!
退職後は引っ越しくらいは済ませたいけどね。
どうせ自営業が本格化したら気が休まる時がなくなるかも知れん。
農家なんて、基本的に一つの土地にずっといて植物の世話をするわけだから、あまり長期スパンで旅行に行くわけにもいかないだろう。
せめて今年は晴れて退職してから、退職記念旅行にでも行こうぜ。
楽しいことをやろう!!
退職後には、ものすごく楽しい人生が広がっているのだ!!
私の人生はどんどんいい方向に転がっていくのだ。
何を根拠に言ってるかって?
根拠なんてないよ。無論ない。あってもそんなもん当てになんかならない。
貯金があると言ってもせいぜい凡人俗人レベル、まあそれに多少毛が生えた程度に過ぎないし、農地だって本当に見つかるかどうかなんてわかったもんじゃない。
いや結局、今の会社に留まったって、体壊すか精神病むかしたらもうそれでお役御免。
私が元気に仕事を続けられる保証なんてどこにもないわけだ。
一言で言うと、諸行無常だよ。
未来のことなんか、どうせ誰にも分からないんだ。
だったら、素晴らしい未来を思い描いた方がいいに決まっている。
いいから俺のやりたいようにやらせてくれ!!
Cさんに意見を主張出来ずして、どうして両親や職場に意見を主張できるだろうか!?
まずはCさんに、思いのたけをぶつけてみるのだ。
俺はマジだ。
俺は生半可な気持ちではないということを見せつけるのだ!!
今の生活より苦しくなる面はあるかも知れない。
でも将来には希望の光が見えている!
今のまま会社を続けたって、お先真っ暗でしかないのだ。
ただ命を繋ぐだけで、やりたくもない仕事をして生きるなんて、家畜のブタと何が違うのだ?
今年絶対退職する!!
さあ、この薄暗い世界を閉ざしているでかい鋼鉄の扉を開ける鍵は手に入れた。
早くあの扉を開けるのだ!!
俺は本気だ!!
初稿220111
投稿220210
編集後記
その後、本当にメンターCさんに4月退職の決意が揺るぎないことを伝えたところ、「ま、星海君が決めたって言うなら、やるよねー」とあっさり言ってくれた。
そう、自分が退職するということは自分にとっては天地が動転するくらいの大ごとに感じるが、他人からしてみたら道端に落ちている糸屑ほども気にかからないものである。
今日のひとこと
◆◆◆フッター◆◆◆
山本星海がやってるSNSのご紹介
ツイッターはこちら
フェイスブックはこちら
noteはこちら
![](https://yamatomo2021.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/a055932d716b7a814edce55724f733d2.png)
コメント