この商品は売れるだろう!さあ、売り込め!!ではない。
商品ありきではない。
今の時代は、生活に必要なものはだいたい近くの店に行けば手に入る。
コーヒーを買ってきて家で飲めば済む物を、わざわざ人々がカフェに行って高い金を払ってまでさして美味くもない飲み物を求めるのか?(自分で作った方がよっぽど美味くて安上がりだ)
それは、「価値を見出しているから」に他ならない。
カフェを利用する利点:
①読書などに集中できる
②色々なメニューから好きな物を選べる
③自分で調理、準備する手間が省ける
④飲んだ後の後片付けは店にお任せ
⑤ちょっと人と待ち合わせするのに丁度いい
⑥何となく店の雰囲気が好き
・・・などなど。
繰り返しになるが、すでに世の中はモノであふれている。
しかし、それでも高いモノが売れるのはなぜか?
その謎を解くために、新商品Xを例にとって考察してみよう。
それまでも、電話があれば離れた人とコミュニケーションが取れた。
電話がない時代と比べれば画期的だ。
しかし不満はあった。
「電話をかけるには、電話機の前まで行かなければならない」という不便があった。
しかし大体の人は「電話ってそういうもんだろう」と考えてその状況に甘んじていた。
しかしそこでとある賢い人が考えた。
(電話を小型化して、持ち歩けるようにすれば、バカ売れするのではないか!!)
その発想はまさに大ヒット。
ご存じ皆さんのお手元にある携帯電話の誕生である。
(これは山本が携帯電話の誕生秘話を『こうだったんじゃね?』と勝手に妄想しただけであり、史実とは一切関係がない。)
この例からも分かるように、未知の新商品が世に出る前の凡人の頭では、今手にしているもの、今の状況こそが最先端、俺イケてるぜ♪ということしか考えられない。
あるいは漠然とした不満を持ちつつも、「こういうもんだよなー」と折り合いをつけている。
しかし頭のいい奴はその先を考えつく。
「今の状況、不便じゃん?」
この問いがあれば、「こんなの作ってみたら便利じゃん?」という発想も生まれる。
不便を解消するプロダクトは、それまで需要がなかったとしても、消費者の心をとらえればたちまち爆発的にヒットする!
この話の重要なポイントは、「たった一人の」不便を解消できるプロダクトは、万人の不便をも解消しうる、ということである。
その「たった一人」というのは、一番身近なのは自分自身である。
自分自身のとある不便が解消されるものであれば、万人受けする可能性がある。
細かく見ていけばそれだけだと独りよがりになる可能性もあり、市場調査などを行う必要はあるだろうが、ベースとなる考え方は誰かの役に立つことをビジネスにすることである。
211215
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